平成31年4月10日
長年、あるだろうけど観測できなかった
ブラックホールが初めて観測・発表された。
「ブラックホール」なんてゲームとかでもよく聞くし、
前からあることわかってたんじゃないの?
と思われがちですが、
基本的に人は「見る」「写真にとる」ようなことで、
その存在を確認しています。
ブラックホールはあらゆる光を吸収しているので、
光の反射により物を認識している人間には、
ブラックホールの観測はできなかったのです。
じゃあ逆になんで「ある」と言われていたのか。
それは、かの有名なアインシュタインの「相対性理論」で発表され後に、
そのアインシュタイン方程式を、カール・シュヴァルツシルトが特殊解として導いたことから。
なんと相対性理論が発表されたのは約100年前!(1915年 一般相対性理論)
100年かけて、アインシュタインの理論を実証できたのです。
その後技術の発展により1970年代には、宇宙の大きな事象にはX線が大量に放出される、それを観測することによって、
太陽よりかなり小さいのに、質量は太陽の何十倍もある天体
が観測された。
これが、相対性理論により、
「ブラックホールなんじゃない?」
と言われてきました。
その後も、世界中でX線や電波観測により、
大よその位置の特定はできていましたが、
先日ついにブラックホールそのものを観測することに成功しました!
これは今回よく見られる発表された写真ですが、
実際、この周りの赤い奴(ブラックホールシャドウ)はこんな色ではありませんが、
分かりやすいように色を付けてあります。
この中心がブラックホールです。
質量は太陽の65億倍!
リングの直径は1000億km
地球の約300万倍の大きさです。
この観測によって、いままでわかっていなかったパズルのピースの最後の一つが埋まった!
これから過去から未来の銀河を知ることにつながり、
それは、巡り巡って僕らの地球にも関係のある成果が返ってくることでしょう!
非常に楽しみですね♪